Englandといえば様々なスポーツの発祥の地、らしい。
サッカー、ラグビー、テニス、クリケット、競馬、ポロ、レガッタ、ゴルフ
ちなみに英語もEngland発祥だ(当たり前だけど)。
ロンドンに来てヨーロッパの物珍しさはあっという間に消え去り、不便や粗雑、雑駁(ざっぱく)に辟易としていた。
そうは言いつつも一度くらいは見ておきたい、という気持ちはあった。
偶然にもそのチャンスは訪れた。
Tottenham Hotspur vs Olympiacos
開始時間は20時と日本人の感覚からすると遅めのスタートか。
仕事が終わってから開始時間まで時間をつぶすのが大変だ。
こちらの人は開始前と終了後はパブで一杯やるのだろう。
待っている間に何だか面倒くさくなってきた。
電車も郊外行きの普通列車で中は労働者風の雑多な雰囲気だ。
イギリスの公共交通機関はダイバーシティに溢れており、これからサッカーを観る、という高揚感はゼロ。
追い打ちをかけるように到着した駅も住宅街のローカル駅。。。。
しかし、スタジアムの中に入ると驚いた。
そこはまさしくスタジアム、戦いの場だ。
ローマ時代のコロッセオを思い出させる雰囲気で熱気にあふれている。
ホームのトットナムとギリシアのオリンピアコス(試合はUEFA Champions League)でアウェイのチームには区切られたスペースがサポーターに与えられている。
ピッチと観客席の距離が近く、臨場感がすごい。
TVでどんなにアップにしてもこの雰囲気は伝わらないだろう。
試合はオリンピアコスが2点を先取、隣のおじさんとスタジアムの怒りのボルテージがどんどん上がっていくのが分かる。。。
ハーフタイムで暇になったのか、隣のおじさんが話しかけてくる。
もう50年もこのスタジアムに通っているらしい。そしてこの国に移ってきて50年。
文化というのは色々なものの積み重ねというのが実感できた。
試合はおじさんの応援もあり、2-0からトットナムが4点を取り返し、最高の試合だった。