01_生き方

モネの世界 / Giverny ~Maison et Jardins de Claude Monet~

天気が良く、仕事も落ち着いていたのでモネの家を再訪することにした。
急ではあったが仕事も若干落ち着いており、午後は休暇を取得することにした。

実は6月末にも訪れたのだが、そこで撮影した動画ファイルが紛失してしまったのだ。
睡蓮の池はオランジェリー美術館で常設展示されており、その実物を目にしたときにまるで映画の中に入り込んだような、実際には絵画の中に入り込んだわけだ。

睡蓮は空や水平線など上下を判別する要素がないため、より抽象的な印象を受ける。
池の周囲には竹や柳など日本を思わせる植物の他、そのものズバリ、日本橋(pont japonais)もある。
モネの家には多くの浮世絵があり、いや、ほとんど浮世絵で日本への強い関心が伺えた。
なるほど、だからオランジェリー美術館では日本語の説明があるのか、と合点がいった。

モネの家と庭はモネの没後、荒廃してしまい、しばらくの時を経て当時の姿を蘇らせたようだ。
当時のままではないにしてもモネはこの地・この場所で自然を愛でながら筆を進めていたのだろう。
閉ざされた庭園というのがロンドンのRoyal Parkの美しさとの違いである。


写真:睡蓮の池

ロンドン駐在以降、パリでもヨーロッパの絵画を鑑賞する機会が増えた。
当初は有名な画家、有名な絵画に感心したものだが、そもそもこのような絵画自体がヨーロッパの、特にフランスの文化であるわけだ。
ここでもこの国は過去の遺産が現在でとてつもない経済価値を生み出しているのだ。

ちなみにSaint Lazare駅で電車を待つときに立ち寄ったカフェでエッグタルトを食べた。
雰囲気といい、味といい、いわゆるパリのカフェとは一味違う素敵な時間を過ごすことができたのでここに残しておこう思う。


写真:エッグタルト サンラザール駅前 Gare de Saint Lazare

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