やたらとデモを目撃した1週間だった。
飲み会に向かう際、何だか騒々しいなと思ったらデモ隊が道路を封鎖している。
写真を撮る人の他、警察官がウロウロしていたがやめさせる雰囲気はなし。
阻まれているのは路線バスを含めたすべての車だ。
デモ隊は揃ってシュプレヒコールだ。
叫んでいる内容は理解できないが、掲げている横断幕とその先にある車を見ると
どうやら環境を破壊するな、ということなのだろう。
人間の活動によって環境が破壊されているのは事実だと思う。
しかし、彼らが手に持っている横断幕や着用している衣類、そして彼らが暮らしている住宅の提供に至るサプライチェーンにおいて環境破壊はゼロなのだろうか。
横断幕が作られ、店舗に並び彼らが手にするまでには工場が稼働し、車が商品を運ぶだろう。
そしてそれに携わる人も生活をしており、同様に環境への影響を与えている。
無限ループだ。
また、先進国と自負するのであれば社会的課題の解決策は理解できているはずだ。
何のために政治があり、法令があるのか、社会の一員として生きているのであれば
ルールに則った行動をしないとただの迷惑人でしかない。
日々の活動でもできることはあるはずだ。
ゴミの捨て方やタバコのポイ捨て、オフィスの電気の使い方など地味だけど
習慣化すればその効果は塵も積もれば、である。
短絡的な思考で目の前にある現象を原因と思い込み、正義感を振りかざすことで
自身の目的を達せられると陶酔しているのであろう。
通勤時間帯に解決すべくもない一般市民が道路を封鎖され、うんざりする。
彼らの目的は果たして何%解決されたのだろうか。
こちらは単なる遊び?