保険ERM経営の理論と実践(金融財政事情研究会)
保険会社の「ERM経営」とは
保険会社は個人や企業のリスクを引き受けることでリターンをあげるビジネスを担っており、リスクマネジメントが本業そのものである。
リスクに焦点を当て、企業価値の継続的な拡大を目指す「ERM経営」と保険会社経営の親和性はきわめて高い。
統合的リスク管理
保険会社の直面するリスクに関して、潜在的に需要なリスクを含めて相対的に捉え、保険会社の自己資本などと比較・対照し、さらに保険引受や保険料率設定などフロー面を含めた事業全体としてリスクをコントロールする、自己管理型のリスク管理を行うこと。
収益目標およびそれに向けたリスクテイクの戦略などを定めた保険会社の戦略目標を達成するために有効に機能することが重要
欧州保険業界の取り組み
背景として
①格付会社が格付評価においてERMに着目したこと
②ソルベンシーII ⇒ 経済価値ベースに基づく評価や内部モデルの承認プロセス、ORSAの導入
J-FSAの動向
・2007年 ソルベンシー・マージン比率の算出基準の公表
・2011年 検査マニュアルの改訂・統合的リスク管理態勢引接
・2012年 IMFによるFSAP Japanの評価報告書を公表
・2013年 金融モニタリング基本方針を公表・水平的レビューの実施
統合的リスク管理態勢は「保険会社の戦略目標を達成する重要なツール」と位置づけ
またIAISが2011年に採択したICPの16では保険会社および保険グループの統合的リスク管理について規定され、FSAPの評価基準として使用されている。
格付会社の動向
・格付分析の一要素として「ERM評価」を導入
・更にERM評価を独立
(コメント)
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タイトル:保険ERM経営の理論と実践
出版社 :金融財政事情研究会